【カメラ初心者向け】ホワイトバランスとは?ホワイトバランスの基本から、グレーカードの使い方まで。撮影の幅を広げよう!
大阪の撮影会社・株式会社ラズスタジオです。
今回のブログは、カメラ初心者の方に向けた「ホワイトバランス」についての内容となります。
屋内屋外問わず、カメラで撮影していると、なんとなく
- 「青っぽい」
- 「オレンジっぽい」
- 「色味が見ているのと違う」
といった現象に心当たりありませんか?
その現象の理由と対策方法がこの「ホワイトバランス」で理解していただけます。
「ホワイトバランスって何?」とお悩みの方の参考になれば幸いです。
目次
1.ホワイトバランスとは
・ホワイトバランスは「カメラに白を白と認識させる設定」
例えば、白い箱を撮影することを考えてみましょう。
撮影場所の照明の種類によって、白い箱の写り方は変わります。
- 青みがかったLED照明(寒色系照明)の場合:白い箱は青みがかって写る
- オレンジみがかった白熱電球(暖色系照明)の場合:白い箱はオレンジみがかって写る
このように、光は光源の種類によって異なる色味を持っています。この光の色味のことを「色温度」といいます。
人間の目は、光の色味の違いを脳が自動的に補正することで、「これは白である」と認識させているのです。
しかし、カメラは光の色味をそのまま記録するため、人間の目に見えている白とは異なる色で写真に写ることがあります。
この「人間の目に見えている白」に近づけるために、カメラが光の色味を調整する機能がホワイトバランスです。
つまり、ホワイトバランスは、さまざまな光源下で撮影された写真の白色を、基準となる白色として再現するための機能といえます
・どういうときに、どうやって使うの?
カメラによって名称は異なりますが、主に「オート」「太陽光」「日陰」「くもり」「白熱電球」「白色蛍光灯」といった設定項目があります。これらの設定は、さまざまな撮影シーンにおける色温度をベースに組み込まれています。
- オート:
- カメラが自動的に色温度を判断し、青みやオレンジがかりといった色かぶりを機械的に補正します。
- ただし、あくまで機械的な判断のため、意図した色合いにならない場合もあります。
- 各プリセット設定:
- 青みがかったLED照明(寒色系照明)の場合:
- カメラの設定をオレンジっぽく調整します。(例:日陰やくもり)
- オレンジみがかった白熱電球(暖色系照明)の場合:
- カメラの設定を青っぽく調整します。(例:白熱電球や蛍光灯)
- 青みがかったLED照明(寒色系照明)の場合:
活用シーン:
- 撮影時に「なんとなくオレンジっぽい(青っぽい)?」と感じた場合、ホワイトバランスの設定を変更することで、見た目に近い自然な色合いに補正できる可能性が高いです。
- ケルビン(K)数値での調整:
- 機種によっては、ケルビン(K)数値を細かく設定できるものもあります。
- オレンジっぽく撮影したい場合:5000Kよりも大きい数値に設定します。
- 青っぽく撮影したい場合:5000Kよりも小さい数値に設定します。
- ケルビン数値を調整することでより細かく色温度を調整することが可能です。
ポイント:
- オート機能は便利ですが、撮影シーンによってはプリセット設定やケルビン数値調整を使い分けることで、より意図した色合いの写真を撮影できます。
- 撮影している光の色温度を意識することで、よりホワイトバランスを使いこなすことが可能です。
2.「露出」と「ホワイトバランス」の違い
カメラの設定について、ホワイトバランスとよく並べられる「露出」があります。
簡単に説明すると
- 露出…白~グレー~黒を基準とした写真の明るさの調整
- ホワイトバランス…オレンジ~青を基準として写真の色味の調整
となりますので、違いを把握することでより理解を深めることができます。
3.ホワイトバランスを使って、作風をつくりあげる
・あえて、外して好みの色味、作風に
説明では、「白を白に映すこと」を前提にお話ししましたが、逆に意図的にオレンジみを増したり、青みを増したりするなど、撮影者のイメージにあった色味の写真にすることもできいます。
全く同じロケーション(室内・午前9時頃の自然光)、カメラ設定におけるホワイトバランスの違い






ここまでうんと変わります!
この違いを逆に活用して、テーマや作風に合わせて使い分けることが可能です!
3.グレーカードとは
グレーカードは、写真やビデオ撮影において、見た目に近い自然な色合いで撮影するために使用されるツールです。
特定の色を持たない中立なグレー(通常は18%の反射率)でできており、撮影時の光源下で基準となる色を提供します。
なぜグレーカードを使うのか?
光源の種類によっては、写真に特定の色(例えば、蛍光灯の緑色や白熱灯のオレンジ色)が強く出てしまうことがあり、カメラのホワイトバランスを調整しても、どうしても色がイメージ通りに仕上がらない場合はあります
人の目や、モニター等様々な環境で、色の見え方というのは変化してしまう中で、
グレーカードを基準にホワイトバランスを調整することで、カメラにグレーカードを基準とした白色を認識させることが可能になり、より自然な色合いの写真を撮影できます。
グレーカードは、特定の色味を持たない中立なグレー(通常は18%の反射率)でできています。
この中立性が、光源の色温度を正確に把握するための基準となります。
カメラは、グレーカードを基準に「このグレーが中立に見えるように」色温度を調整することで、他の被写体も自然な色合いで写るようにします。
4.グレーカードの使い方
※使い方や、設定方法はカメラごとに異なりますが、大まかな方法は下記通りとなります。
1.グレーカードを被写体の前に置き、グレーカードを撮影します。
撮影時の照明がムラなくグレーカードにあたるようにセッティングするのがポイントです。
※この時の撮影の際は印刷面にピントは合わせなくてもOK。
※ホワイトバランス設定はなんでもOK
2.カメラの「カスタムホワイトバランス機能」で撮影した写真を設定する
(※キヤノンの場合)MENU内にある「MWB画像選択」で1で撮影した画像を選択し、設定します。
選択すると自動的に、ホワイトバランス設定が「マニュアル」になります。
以上で設定が完了です。
再度被写体を撮影するとほぼ自然な色合いでの写真が仕上がります。
4.まとめ
今回の記事では、ホワイトバランスの基本からグレーカードを使った応用テクニックまで、幅広く解説しました。
ホワイトバランスは、写真の色合いを調整する上で非常に重要な機能です。
光源の種類によって変化する色温度を補正し、見た目に近い自然な色合いを再現するために、ぜひ活用してください。
オート機能も便利ですが、より意図した色合いを追求したい場合は、プリセット設定やケルビン数値調整、そしてグレーカードを使ったカスタムホワイトバランスに挑戦してみましょう。
グレーカードは、中立なグレーという特性を活かし、カメラに基準となる色を認識させることで、色かぶりを軽減し、自然な色合いの写真を撮影するのに役立ちます。
これらの知識とテクニックを身につけることで、あなたの写真表現はさらに豊かになるでしょう。ぜひ、様々な撮影シーンでホワイトバランスを使いこなし、理想の一枚を追求してみてはいかがでしょうか。
今回の撮影事例の撮影場所:LUZZ STUDIO
大阪本町の川沿いにある、レンタルスタジオ。最大天井高3.8m、最大梁下高3.4mの解放感あふれる空間。
- 置くだけで映える白コンクリート床、照明がいらない、自然光溢れる白い部屋にシックな雰囲気漂うグレー壁のある黒い部屋。
- 無料の照明・撮影機材も用意
- スタジオ内にトイレ、更衣室、メイクルーム 完備ビル最上階
- ワンフロア完全貸切撮影スタジオ
店舗名: LUZZ STUDIO(ラズスタジオ)
HP:https://luzz-studio.com/(別タブで開く)
住所:〒541-0053大阪府大阪市中央区本町1丁目2-1本町リバーサイドビル8階
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レンタル利用料金:プランごとに異なる。料金を見る(別タブで開く)
スタッフ対応:事前予約制。入室時のスタッフ説明と退室時のスタッフ対面あり
系列スタジオ紹介
A8 LUZZ STUDIO 大阪市西区堀江
南堀江公園前・南向き・木のぬくもりを感じるスタジオ
- ぬくもりを感じる2種類の異なる木の壁に、モルタルグレー壁のシチュエーションと合わせて、19㎡のバルコニーもあり。
- 豊富なヴィンテージ椅子を多数取り揃え
- 天井高3.2mもの解放感あふれる空間で様々な撮影シーンに。
店舗名: A8(エーハチラズスタジオハウスヨンマルニ)
HP:https://a8luzzstudio.com/(別タブで開く)
住所:〒550-0015大阪府大阪市西区南堀江2丁目9番13号8 STAR BLD.(エイトスタービル) 5階
【Googlマップで見る】(別タブで開く)
レンタル利用料金:プランごとに異なる。料金を見る(別タブで開く)
haus402(ハウスヨンマルニ)大阪市西区
北欧モダンな家具と小物が豊富なハウススタジオ
公式サイト:https://haus402.com/
アクセス:大阪メトロ長堀鶴見緑地「西長堀」駅 徒歩10分
住所:〒550-0022大阪府大阪市西区本田1丁目8?15生起ビル4階 402号室
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レンタル料金:プランごとに異なる。【料金を見る(別タブで開く)】
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