【カメラマン初心者入門編】アンブレラの種類の違いとは?特徴や使い方のポイント 撮影ライティングテクニック
大阪の撮影会社・株式会社ラズスタジオです。
ストロボをはじめとした照明機材を用いた撮影をはじめたばかりの方は、光のコントロールにお悩みではありませんか?
光をコントロールには照明だけでないく様々な「ディフューザー」を組み合わせることで、プロのような柔らかく綺麗に光をつくることができます。
その中の一つに「アンブレラ」があります。
アンブレラははディフューザーの中でも、使い方に難しい準備が不要で、使いやすい、初心者の方におすすめのディフューザーです。
このブログでは、そんなアンブレラについて
- アンブレラは一体、どんな時に使用するのか
- アンブレラの種類について
- 実際に使用した場合どうなるのか
以上についてを解説します。
アンブレラを使った撮影方法を覚えることで、光のコントロールを可能にし、表現の幅が広がります。
目次
1.アンブレラは何のために使うのか。
アンブレラは照明機材の光を、より広範囲に拡散し柔らかくするために使用するディフューザーの一種です。
例えば、照明をそのまま使って撮影をすると、
- 肌がテカる
- 白飛びする
- 影が濃く出てしまう
などの問題がありますということが発生します。
その原因は「光が強すぎる」もしくは「光が一点にしか当たっていない」ためです。
アンブレラをはじめとしたディフューザーを用いることで、照明機材の光を「光を柔らかく」し、「光を広範囲に拡散」させることができ、
その結果、肌のテカリや白飛び、影の濃淡の調整を行えることで、理想のイメージに近づけることができます。
【参考事例】
下記写真は、照明機材「ストロボ」をそのまま使用した写真です。
光が強すぎるため、くっきりとした影がになり、被写体である植物の色が白飛びしています。
同じ環境下で、アンブレラを使用した写真です。
光が柔らかくなったことで、影がぼんやりと柔らかくなり、植物の色や花台の色が認識できるように。
このように、アンブレラ一つあれば、写真の表現をコントロールすることが可能になり、理想のイメージに近づけることができます。
2.アンブレラの種類(タイプ編)
アンブレラには、様々な種類があります。まずは”タイプ編”として代表的な3つをご紹介します。
・ホワイトアンブレラ
ホワイトアンブレラとは、傘内側が白のものを指します。光を柔らかく拡散させる効果があります。
ストロボの光を傘の内側の白に照射し、反射させることで、拡散光を作り出し、被写体を全体的に均一に照らします。
光は柔らかく、自然な印象になります。
・シルバーアンブレラ
シルバーアンブレラとは、内側が銀色の反射面になっているアンブレラです。
光を強く反射し、コントラストの高い光を作り出します。
反射率が高いため、ホワイトアンブレラよりも光量が強く、硬めの光質になります。
コントラストが強くなり、被写体の輪郭を強調する効果があります。
・トランスルーセントアンブレラ(透過タイプ)
トランスルーセント(透過タイプ)とは、白 半透明の素材でできたアンブレラです。
照明機材と被写体の間に設置し、光を透過させて(傘越しに、被写体に光を当てて)使用します。
光源からの直接的な光を和らげ、非常に柔らかい拡散光を作り出します。影はほとんど目立たなくなり、非常にフラットなライティングになります。
【まとめ】
これらの違いを表に表すと下記通りとなります。
アンブレラの種類 | 光の質 | 光量 | コントラスト | 主な用途 | メリット |
ホワイトアンブレラ | 柔らかい拡散光 | 中 | 低 | ポートレート、商品、背景照明 | 自然な仕上がり、扱いやすい |
シルバーアンブレラ | 硬めの反射光 | 強 | 高 | ファッション、金属製品、屋外撮影 | 光量強め、コントラストが高い |
トランスルーセントアンブレラ | 非常に柔らかい拡散光 | 弱 | 極低 | ポートレート、料理、集合写真 | 最も柔らかい光、影が少ない、均一な照明 |
2.アンブレラの種類(サイズ編)
アンブレラのサイズは、主に直径で表されます。一般的に、小さいものから大きいものまで様々なサイズがあります。
アンブレラのサイズが写真にどう影響するのか?
アンブレラのサイズは、光の柔らかさと広がりに大きく影響します。
- 大きいアンブレラ: 光をより広く、より柔らかく拡散します。被写体全体を包み込むような、ソフトで均一な光を作りたい場合に適しています。
- 小さいアンブレラ: 光をより狭い範囲に、やや硬めに集めます。被写体の一部を強調したり、コントラストのある光を作りたい場合に適しています。
サイズの選び方
ここでは初心者向けに代表的な3つのサイズ
- 小型アンブレラ (30~40インチ / 約75~100cm)
- 中型アンブレラ (40~50インチ / 約100~125cm)
- 大型アンブレラ (60インチ~ / 約150cm~)
この3つに分類し、選び方の一例を紹介します。
選び方1.撮影したい被写体に合わせる
被写体の大きさや種類によって、適したサイズが変わります。
例えば、
- 料理や小物など、比較的小さな被写体のテーブルフォトや、ポートレート (顔のアップ)の撮影には小型アンブレラ
- ポートレート (上半身、バストアップ)、商品撮影 (アクセサリー、雑貨、食品など、様々な商品の撮影)には中型アンブレラ
- 背景を広く取り入れる全身ポートレートや、大人数の集合写真には大型アンブレラ
以上を参考に選ぶと良いでしょう。
選び方2.撮影場所
- 自宅や狭い室内での撮影の場合は、小型~中型が扱いやすいです。
- スタジオなど広い場所での撮影が多い場合は、大型も選択肢に入ります。
選び方3.携帯性
- 小型アンブレラは軽量でコンパクトなので、持ち運びや保管に便利なため、屋外での撮影や移動の多い方におすすめです。
- 中型アンブレラは小型に比べるとやや大きく、持ち運びには少し不便を感じるかもしれません。
- 大型アンブレラは大きく重いため、持ち運びや設置に場所を取ります。
スタジオ撮影など、設置場所が確保できる環境での使用が中心となります。
選び方4.予算
一般的に、サイズが大きくなるほど価格も高くなる傾向があります。
【初心者の方へのおすすめ】
もし、どのサイズを選べば良いか迷ってしまう場合は、中型アンブレラ (40~50インチ) から試してみるのがおすすめです。
汎用性が高く、ポートレート撮影から商品撮影まで幅広く対応できるため、様々な撮影シーンで活用できます。
4.撮影比較画像
ここで、比較画像をご用意しました。
光の質をわかりやすくするため、カメラの感度設定は低めにしてます。
カメラ設定:ISO 50 / シャッタースピード 1/125 / F値 8.0
使用ストロボ:GODOX SK400
ストロボ光量:1/8
<ホワイトアンブレラ>
<シルバーアンブレラ>
<トランスルーセント(透過タイプ)>
<ホワイトアンブレラ>と<シルバーアンブレラ>の光質の違い
次に、反射タイプの2種類の比較画像のご紹介!
陰の付き方に注目です。
<ホワイトアンブレラ>
<シルバーアンブレラ>
ホワイトは比較的に明るい影に対して、
シルバーはパキっとコントラストの効いた影になっているのがわかると思います。
まとめ
アンブレラを使用することで、ストロボをはじめとした照明機材を用いた撮影をの光をコントロールすることができるようになり、プロのような柔らかく綺麗に光をつくることができます。
アンブレラを活用し、是非撮影の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
今回の撮影場所(ストロボ・アンブレラの無料貸出し有)
LUZZSTUDIO(ラズスタジオ)大阪市中央区
大阪本町の川沿いにある、レンタルスタジオ。最大天井高3.8m、最大梁下高3.4mの解放感あふれる空間。
- 置くだけで映える白コンクリート床、照明がいらない、自然光溢れる白い部屋にシックな雰囲気漂うグレー壁のある黒い部屋。
- 使用機材:モノブロックストロボ、アンブレラ、を無料貸し出し機材として利用可能。
詳しくは→レンタル撮影スタジオ「LUZZ STUDIO」機材・家具・備品紹介ページ - スタジオ内にトイレ、更衣室、メイクルーム 完備ビル最上階
- ワンフロア完全貸切撮影スタジオ
店舗名: LUZZ STUDIO(ラズスタジオ)
HP:https://luzz-studio.com/(別タブで開く)
住所:〒541-0053大阪府大阪市中央区本町1丁目2-1本町リバーサイドビル8階
【Googlマップで見る】(別タブで開く)
レンタル利用料金:プランごとに異なる。料金を見る(別タブで開く)
スタッフ対応:事前予約制。入室時のスタッフ説明と退室時のスタッフ対面あり
系列スタジオ紹介
A8 LUZZ STUDIO 大阪市西区堀江
南堀江公園前・南向き・木のぬくもりを感じるスタジオ
- ぬくもりを感じる2種類の異なる木の壁に、モルタルグレー壁のシチュエーションと合わせて、19㎡のバルコニーもあり。
- 豊富なヴィンテージ椅子を多数取り揃え
- 天井高3.2mもの解放感あふれる空間で様々な撮影シーンに。
店舗名: A8(エーハチラズスタジオハウスヨンマルニ)
HP:https://a8luzzstudio.com/(別タブで開く)
住所:〒550-0015大阪府大阪市西区南堀江2丁目9番13号8 STAR BLD.(エイトスタービル) 5階
【Googlマップで見る】(別タブで開く)
レンタル利用料金:プランごとに異なる。料金を見る(別タブで開く)
haus402(ハウスヨンマルニ)大阪市西区
北欧モダンな家具と小物が豊富なハウススタジオ
公式サイト:https://haus402.com/
アクセス:大阪メトロ長堀鶴見緑地「西長堀」駅 徒歩10分
住所:〒550-0022大阪府大阪市西区本田1丁目8?15生起ビル4階 402号室
【Googleマップで見る】
レンタル料金:プランごとに異なる。【料金を見る(別タブで開く)】
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