【スタジオ撮影初心者向け】 ストロボを使ったポートレート撮影の苦手克服方法をご紹介~ソフトボックス編~

大阪市中央区本町、大阪メトロ堺筋本町駅徒歩3分にあります、撮影スタジオLUZZ STUDIO(ラズスタジオ)のです。

今回のブログでは、ストロボを使ったポートレート撮影で

「いかにもフラッシュを使いました!な写真に仕上がってしまって、ストロボが苦手…」

とお悩みの方にオススメしたい苦手克服方法として、ディフューザーの一種、ソフトボックスを使った方法をご紹介します!

使用したことのない機材を使うのは、はじめはイメージがしにくかったり、そもそも使いこなせるのかといった不安があると思います。

そこで今回は、

  • ソフトボックスを使用するとどうなるかの実際の写真比較
  • ソフトボックスの使い方


についてわかりやすく紹介してまいります。今回使用したスタジオはこちらをクリック

1.ソフトボックスを使うとどうなる?

ストロボの光が柔らかい光となって拡散され、白飛びを抑えながら綺麗な明るさで撮影をすることができます。

ソフトボックスを使用して撮影した写真

柔らかい光となって拡散されることで、ストロボの光が一点だけ明るくなりすぎてしまう所謂「白飛び写真」を防ぐことができ、自然な明るさと影のコントラストをつくりあげることができます。

例えば、照明の位置とカメラ設定は変えずに、ソフトボックスの有無の違いは下記のようになります。

<ソフトボックス無し>

ソフトボックス無しの場合、明るい部分がほとんど白飛びし、細かなデティールを確認することができません。背景にも被写体の影がくっきりと出ているのがわかります。

<ソフトボックス有り>

ソフトボックスを使うと、明るさが抑えられ、目や鼻といったデティールをしっかりと確認できるようになりました。背景の影もボヤッと形がなくなり、しっかりと被写体を引き立たせることができます。

このように、ストロボの光が広範囲に拡散されることでを、明るい部分と暗い部分のバランスを自然に整えながら明るく綺麗に撮影することができます。

2.ソフトボックスの使い方

ソフトボックスの使い方は、使用するストロボの発光する部分を覆うように装着するだけです。

例として、当ラズスタジオの無料貸し出し機材のモノブロックストロボ(GODOX SK400Ⅱ)でソフトボックスを使用する場合は、ヘッド部分のリフレクターを外し、Bowensマウントに合わせて装着するだけで使用できます。

アンブレラの装着に比べると少し手間がかかりますが慣れれば、3分もかからずに装着できるようになります!

※使用するストロボやソフトボックスによって、装着方法が異なります。

3.ソフトボックスの「種類」について

ソフトボックスには様々なな形のものがあります。その代表的な形として

  • 四角形タイプ
  • 八角形(オクタゴン)タイプ

についてご紹介します。

四角形タイプ

正方形や長方形とメーカーごとに様々なサイズがあります。ソフトボックスとしては 基本の形 といえます。

 

基本の形ですので、様々な撮影シーンに応用が利きますので、ソフトボックスを使用するのが初めての方はまずはこの四角形から使用してみることをオススメします。

オクタゴンタイプ

四角形とほぼ同様ですが、より円に近くなるように多角形に作られているタイプです。

基本の形は八角形ですが、メーカーによっては八角形よりも面数の多いものもあります。このような多角形で作られているソフトボックスのことを総称して、「オクタゴン」と呼ばれています。この記事でも以下ではオクタゴンと総称いたします。

オクタソフトボックス

基本的に四角形タイプと使用用途や効果はほぼ同じですが、このオクタゴンタイプを使用することで、

被写体の目に映るアイキャッチライトがより円に近くなることで綺麗で印象的な瞳にします。

<四角形タイプの場合>

瞳に映るライトの形は四角形です。

<八角形(オクタゴン)タイプの場合>
※画像の瞳にある右側のアイキャッチライトがオクタゴンタイプによるもの

このように、瞳の中に映るアイキャッチライトの形を変化させることができます。

主に瞳を綺麗に印象付けさせたい美容系、ビューティー系のポートレート撮影を行う場合は、このオクタゴンタイプをオススメします。

4.ソフトボックスの「サイズ」について

ソフトボックスの種類にもう一つ、サイズがあります。

サイズは

  • 四角形タイプの場合は、短辺と長辺のサイズ
  • オクタゴンライプの場合は、直径のサイズ

以上で、あらわされます。

このサイズが大きければ大きいほど、より広範囲光を拡散し、被写体を均一に綺麗に撮影する事ができます。

例えば、こちらの、四角形タイプの短辺30x長辺160cmの場合、全身撮影において頭の先から足のつま先までしっかりと光を届けることができます。

ソフトボックス

しかし、大きければ大きいほど高性能、良いものだ。というわけではありません。
自分の撮影する環境に応じたサイズを目安に使用していきましょう。

目安として、ポートレート撮影で使用するソフトボックスは短辺60㎝あれば上半身撮影を含め、撮影には十分使用可能です。

このサイズをベースに、撮影したい作品に応じて大きいものや小さいものを試していきましょう。

5.ソフトボックスの「グリッド」について

ソフトボックスには、グリッドというアイテムがあります。グリッドは、ソフトボックスの発光面である白の面に装着して使用します。

このグリッドを使うことで、光が拡散する方向を狭めることができ、その結果コントラストを強めることができます。

 

<グリッド無しの場合>

<グリッドありの場合>

グリッドを装着することで、陰がくっきりと濃くなり、コントラストの強い仕上がりになります。

こういった陰を印象付ける撮影には、男性ポートレートなど、クールかつかっこいい仕上がりにしたい場合に使用することをオススメします。

また、応用編としてこの、グリッドを使いこなすことで、白背景での撮影で背景をグレーに仕上げることができます。

その方法についてはコチラの記事で紹介しております。(新しいタブで開きます)
→【白ホリ(白背景)での人物撮影レシピ】→ストロボを使って背景をグレーバックにする方法 

【白ホリ(白背景)での人物撮影レシピ】ストロボを使って背景をグレーバックにする方法

6.ソフトボックスを使って、ストロボ撮影を楽しもう!

ストロボを使ったポートレート撮影の苦手克服をする方法として、ソフトボックスを使用する方法をご紹介しました。

ストロボの光が柔らかい光となって拡散され、光と影を思い描いている理想のバランスに操れるようになります。

また、ソフトボックスは初心者の方でも扱いやすいので、ストロボ撮影がうまくいかないとお悩みの方には是非一度は使用してほしいと思います!

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それでは、今回の記事はここまで。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!T

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