【クロマキー撮影の基本】ポイントと簡単な後処理について解説!

2022年8月19日 2023年8月25日 更新 リンク修正

こんにちは。大阪の撮影会社㈱ラズスタジオ です。

さて、今回は、クロマキー撮影の簡単な紹介です!

クロマキー撮影は、異なる背景を持つ2つの映像を合成するための技術です。被写体を切り取り、別の背景を置くことができます。以下に、クロマキー撮影のポイントと撮影後の処理の基本的な手順を説明します。

 

before         after

 クロマキー撮影とは?

まずは、「クロマキー撮影とはなに?」という疑問がでてくると思います。

クロマキーChroma key)もしくはクロマキー合成(クロマキーごうせい)は映像の一部を透明にし、そこに別の映像を合成する技術。画像処理の切抜き作業が簡単・キレイにできるので、簡単に合成写真がつくれます。映像等の制作において、人物のみをこちらのスタジオで撮影し、背景をCGや画像に置き換える(合成する)用途などでご利用いただけます。

シンプルにいうと、異なる背景を持つ2つの映像を合成する技術です。

クロマキー撮影のポイント

  1. クロマキーバックドロップの選定

    • 緑色や青色の背景を使用することが一般的です。
    • 被写体の色と背景の色との対比を考えて選びましょう。
  2. 照明の重要性

    • 均一な照明を確保して影を避けることが大切です。
    • 被写体と背景の周囲に照明を配置し、明るさを調整します。
  3. 被写体の衣服やメイク

    • 被写体が選んだ背景色と調和する衣服やメイクを選ぶことが重要です。
    • 被写体の衣服が背景色と近い場合、透明化が難しくなる可能性があります。
  4. カメラ設定の調整

    • 露出と焦点を適切に設定してクリアな映像を得ましょう。
    • 三脚や手ぶれ補正を使用して揺れを防ぎます。

 

 今回の例でクロマキー撮影に使用した機材一覧

  • クロマキー用の背景紙(クロマキーグリーン)
  • 撮影照明2台
  • 背景紙スタンド
  • ラズスタジオの遮光部屋 https://luzz-studio.com/
  • 撮影するカメラ

セッティング方法

では、セッティングをしてまいります。

クロマキー背景紙のセッティング

今回はグリーンバック背景紙は2.7ⅿ幅。広角レンズを使用しない限り、背景の映り込みは心配不要。ただし人数は2~3名が限界です。

 

照明セッティング

次は照明のセッティング。

クロマキー撮影時の照明セッティング

クロマキー撮影では、背景を綺麗に、即時に切り抜くことを目的としているため、

「影の映り込み」「光の当たり具合のムラ」などがありますと、いざ編集の際にさらなる手間を増やしてしまいます。

この2点の問題を解決するように照明をセットしてまいります。

照明は被写体より高めに。

高めに設定することで、影が小さくなります。その仕組みをクロスライティング(被写体を右に1灯、左に1灯で挟み込む)で実践し影を消します。

撮影開始

撮影開始です。

ポイントとしては3点あります。

  1. 合成する背景の画像に、被写体はどういうポージングで合成するかを事前に決めておくとスムーズに撮影が進みます。
  2. 背景紙のグリーンバックの色と同系色のものを身に着けないようにしてください。その部分までが背景と同化してしまいます!
  3. 背景と被写体を離し、背景をボケを出して下さい。ぼかすことで、細かなしわを飛ばすことが目的です。

 

撮影後の処理の手順

  1. 素材の取り込み

    • 撮影したクロマキー映像と新しい背景映像をコンピュータに取り込みます。
  2. クロマキー処理

    • ビデオ編集ソフトウェアを使用して、クロマキー処理を行います。
    • 被写体と背景の色を選択し、背景を透明にするマスクを作成します。
  3. 被写体の合成

    • 切り抜いた被写体を新しい背景に配置し、サイズや位置を調整します。
  4. 調整と微調整

    • 明るさ、コントラスト、色調などを調整して被写体と背景を調和させます。
  5. エフェクトの追加

    • 必要に応じて、エフェクトやフィルターを追加して映像をカスタマイズします。
  6. 最終出力

    • プレビューを確認し、細かな調整を行ったら最終映像を出力します。

背景抜き作業→背景合成

撮影ができた写真の背景を抜く作業です。

今回はスチール撮影での背景抜き作業ですので、Photoshopを使用しています。

背景を抜いた画像を、準備をしていた画像にはめ込みます。そのあと、背景の色味と相違がないか微調整をかけてまいります。

完成

まとめ

以上、クロマキー撮影の基本です。

クロマキー撮影と後処理は、初めは少し手間がかかるかもしれませんが、慣れることで素晴らしい合成映像が作成できます。クリエイティブなアイデアを活かして、新しい世界を映像で表現してみましょう。

是非、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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