【初心者カメラマン必見!】一眼レフカメラで背景をぼかした撮影方法をわかりやすく解説
2022年8月22日更新 リンク修正
こんにちは。株式会社ラズスタジオのカメラマンの綾です!
一眼レフカメラの撮影の醍醐味の一つとして、「背景ボケ」があると思います。
今はスマートフォンにもこの撮影ができる機能やアプリが出てきているほどですが、
やっぱり、一眼レフならではの魅力がありますよね。
しかし、一眼レフを購入してみたものの、なんだかうまくいかなかったりしていませんか?調べたものの難しい言葉が並んでピンとこない、という方は、ぜひ記事をご覧ください。
目次
1.一眼レフカメラの背景をぼかす撮影方法
1-1 絞り優先モードを使う
一眼レフカメラには、さまざまな撮影モードがあります。ほとんどの方は「オート」機能で撮影されていることが多いと思います。
より背景をぼかしたいならば、絞り優先モードを使った撮影がおすすめです。
実は、この撮影モードはプロを含む、普段マニュアル撮影をしているカメラマンですらも使用頻度の高いモードになります。
この絞り優先モードですが、カメラメーカーごとに表示が異なり、「A」や「Av」と表記されています。
このモードですが、絞りの値を撮影者が任意に設定すると、
他の設定要素である、「ISO」と「シャッタースピード」をカメラが自動調整してくれます。
そして、この絞り値。
レンズによって選べる値が異なりますが、
…→F2.8→F4→F5.6→F8→F11→F16→…
といった数字となってます。
不規則な数字ですが、カメラ上のきちんとした計算式から出ています。
今回の「背景をぼかす」目的では、この値を一番小さな数字にしてください。
つまり、上の数字だとF2.8 にしてください。
そうすると、ピントを当てた被写体の後ろにある背景がぼやけた写真が撮影できます。
↑オートモードで撮影した写真
↑絞り優先モードで撮影した写真
オートモードも若干ぼかせてはいますが、絞り優先にすることで、よりぼかしを強調できていることがわかります。
1-2望遠レンズを使う
望遠レンズというのは、標準レンズよりも画角の狭いレンズのことを指します。
記載されている数字が100mm以上で、ズームが可能なレンズはほとんどが望遠レンズと考えていただければ大丈夫です。(”70-200”といったレンズであれば、望遠レンズです)
その望遠レンズのズームで、一番数字が大きい状態(ズームアップ)で被写体にピントを合わせると
背景がぼやけた写真が撮影できます。
しかし、この方法は、被写体とカメラの距離を離さなければいけなくなるので、人物撮影などの時は、指示を行いづらいというデメリットがあるので、ご注意ください。
↑望遠レンズの数値が小さい方(ズームアウト側)で撮影した写真
↑望遠レンズの数値が大きい状態(ズームアップ)で撮影した写真
外の建物の窓の形を見れば、そのぼやけ方の違いがわかります。
1-3ぼかしたい背景と、被写体を離す
もし、メインにしたい被写体と、ぼかしたい背景が明確であれば、
メインにしたい被写体をカメラ側に近寄ってもらい、背景から離す方法もあります。
こうすることで、奥行きが発生し、自然と背景がぼやけた写真に仕上がります。
↑右側のくまのぬいぐるみをメインに、観葉植物を背景としてぼかしたい
↑右側のくまのぬいぐるみをカメラに近づけ、観葉植物を背景としてぼかした
2.さらに知識を深めた、背景ぼかし撮影を行うには
2-1.ピントは「点」ではなく「面」であると理解する
より背景をぼかした撮影を行うにあたり、
「カメラのピントは点ではなく面である」という認識を強めるとわかりやすくなります。
これは、「ぼかしたい背景と、被写体を離す」と繋がるお話になります。
例えば、下の写真だと、観葉植物2種類が横並びの状態だと、両方にピントが合います
↑両方の観葉植物にピントが合う
そこで、左側の観葉植物を後ろにずらし、右の観葉植物と並ばない状態にします。
カメラの設定、位置はそのままにシャッターを押します。
↑後ろに下がった被写体にはピントが合っていない状態、ボケの状態になっています。
こうすることで、意図的に、左の観葉植物がボケ背景の一員となって、右の観葉植物を引き立たせてくれます。
2-.2意図的に前ボケ、後のボケを操る
下の写真は、小物類を並べた写真です。
それぞれ、カメラの設定はそのまま。ピントを合わせた対象を変更しています。
↑ピントは真ん中の時計に
↑ピントは右のベルに
↑、ピントは左の観葉植物に
この3枚の写真の撮影の置き方は下記通り。
すこしずつ前後差をつけることで、 前ボケ・後ろボケを操った撮影が可能となります!
まとめ
一眼レフカメラで背景をぼかした撮影を行うなら、
①絞り優先を使用する!
②望遠レンズを使用する!
③ぼかしたい背景と、被写体を離す!
④そして、さらに意図的に撮影を行う場合、ピントは「点」ではなく「面」であると理解する
以上がポイントとなります!!!
今回のブログを通して、違いが分かったうえで、是非撮影に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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それでは、今回の記事はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!