【カメラ初心者必見!】1灯ストロボライティングにおけるソフトボックス・アンブレラ比較をお教えします!【スプリットライティング編】
2022年8月19日文章変更、リンク修正
皆様こんにちは。株式会社ラズスタジオ カメラマンの綾です。
当社は撮影スタジオのみのレンタル事業も行っております。
そのスタジオには無料貸出照明機材を各種取り揃えており、とっても気軽にライティング撮影をしていただけます。
機材一覧は下記リンクより↓
https://luzz-studio.com/equipment/
しかし、初心者の方にとっては、
「ライティング撮影チャレンジしたいけれど…不安…」
「ソフトボックスとアンブレラ?どう違うの?」
というお悩みの方がいらっしゃると思います。
なので今回は、各種ライティング機材の比較をスタジオレンタルで置いている無料機材を使用し、実践比較画像を撮影しました!
皆様の撮影や、機材購入の参考になれば幸いです。
0.はじめに
まず、解説を始める前に、ストロボありとなしの比較画像をご覧ください。
<ストロボなし>
この2枚、カメラ設定は同じなんです。参考:ISO100 / F2.8 / 1/125
暗所撮影は基本的にISOを上げますが、ノイズが入ったり、キャッチライトが入らないなどなど…そんなお悩みを適切な”光”を与えることで、綺麗で明るい写真が撮れてしまうのです。
また光を操ることで、描いた光や影を天候に左右されない作品を作り上げることができます! これがストロボ撮影の醍醐味と言っても過言ではないでしょうか。
1.撮影環境
今回の各種撮影環境、設定は下記通り
スタジオ:LUZZ STUDIO BLACK ROOM
カメラ:Canon EOS 5D MARKⅢ(設定→ISO100 / F2.8 / 1/125 固定)
レンズ:TAMRON 90mm f2.8
照明:GODOX SK400 (1/16固定)
室内灯:消灯
※被写体周りのレンズは消灯。被写体から一番遠い、カメラの後ろのライトはピント合わせのために点灯。
被写体:ヘッドマネキン
ライティング方法:スプリットライティング
※スプリットライティングとは?
スプリットの意味は”二分割”。照明を当てた被写体の半分には光、残りの半分は影になることを示しています。陰陽のはっきりした技法で、主にアーティスト写真などに使われております。
被写体の真横にメインライト設置します。(IPhoneにて撮影)
※手前の白のキャンドル型LED照明が撮影位置です。
2.比較照明機材
比較するソフトボックス・アンブレラはこちら!
①ソフトボックス(60X90)グリッドあり
②ソフトボックス(60X90)グリッドなし
※画像なし※
③アンブレラ(透過(33インチ))
④アンブレラ(シルバー(43インチ))
こちらもすべて無料貸出機材となっております。
3.撮影方法
ヘッドマネキンの視線をそれぞれ
Ⅰカメラ真正面、Ⅱメインライト向き、Ⅲメインライト反対向き
にて比較。
4.結果画像
Ⅰカメラ真正面
グリッドをつけることで指向性のある光を作り上げることができるので、まっすぐ被写体に光が当たることで、コントラストが際立ち、顔のパーツもはっきりと出ます。
グリッドを外すことで指向性が弱まり、背景にも光が分散。左側は真っ白で消えてしまいました。背景も黒からグレーに。
ソフトボックスに比べると光が届く範囲が広がり被写体も全体的に明るくなります。
背景はより明るいグレーでグラデーションがかった印象に。
アンブレラ(透過)に比べると全体的な明るさはそのままに、光がやんわり強くなりました。このライティングの中で、顔のパーツが自然と浮かび上がっています。
Ⅱメインライト向き
コントラストが、強い…
顔が真っ白に…。
顔の真っ白加減が少し柔らかく。それでも白い…
影と光の境目がはっきりとしながら自然…
Ⅲメインライト反対向き
完全に右側が沈んでいます。黒髪の被写体さんだと背景と同化してしまう勢い…
右側に少し光が届いている風に 。ただ、光が強く、陰との境目が不自然な感じ…
アンブレラになると、背景が明るくなるので、闇感が和らぎますね。
より影のグラデーションが自然に。見ていてもそこまで違和感は感じないです。
5.まとめ
それぞれの検証画像を一枚の画像にまとめてみました!
Ⅰカメラ真正面比較
Ⅱメインライト向き比較
Ⅲメインライト反対向き比較
いかがでしたでしょうか。
カメラの設定・撮影場所は変えないで、照明のオプションを変えるだけで印象がガラリと変わります。
是非撮影練習や機材選びの参考になればとれもうれしいです!
それではこのあたりで、また!