【初心者向け】RAWとJPEGどう違うの?RAWとJPEGの違いをわかりやすく解説します!
2024.09.06 文章・画像 リライト
株式会社ラズスタジオです。
今回のブログはカメラの保存形式の「RAW」と「JPEG」の違いについて、初心者の方に向けて解説していきます。
目次
1.RAWとJPEGの違いについて
写真の保存形式には、「JPEG」と「RAW」という主に2つの種類があります。
JPEGは、手軽に見られるように圧縮されたデータで、ファイルサイズが小さく、撮影したままの写真データをWEBやSNSへの掲載、印刷ができるのが特徴です。
一方、RAWは、カメラのセンサーが捉えた光の生のデータで、ファイルサイズが大きく、そのままの写真をWEBやSNSへの掲載、印刷が出来ないですが、JPEGと比べると編集の自由度と耐久性が高いのが特徴です。
2.RAWとは:写真の生の画像データ
RAWとは、 カメラのセンサーが捉えた生の画像データです。
生の画像データをそのまま記録しているので情報が豊富なので編集を行う際の自由度がJPEGと比べると幅広く、細かく編集加工することができます。
RAWそのままではWEBやSNSへの掲載、印刷が出来ないため、「現像作業」が必要になります。
2-1.RAWは「現像」作業が必ず必要
現像とは、デジタルカメラで撮影したRAWデータという生の画像データを、私たちが普段見るJPEGなどの画像に変換する他、さらに調整を加える作業のことです。
RAW現像のメリットはカメラが捉えた光の情報をすべて記録しているので、圧縮されたJPEGよりも明るさ、コントラスト、色合いなどを、細部まで自由に調整することで、高画質で自分好みの写真に仕上げることができます。
2-2.現像でできること
RAWの現像作業では主に
- 明るさの調整
- 彩度の調整
- 色味の調整
- シャープ、ソフトといった質感の調整
- ホワイトバランスの調整
このような、写真編集にまつわる調整を細かく行うことができます。
例えば、「写真に含まれる、赤色の部分だけ色を変える」や「ソフトにふんわりとした質感にする」などです。
また、RAW現像の場合、明るさやコントラスト、色温度などを大幅に調整しても、画像のすべての情報が保存されているためノイズが増えたり、色が変化したり、データの劣化するリスクが低いです。
ただし、手ブレなどによってピントが合っていない写真など、撮影時の状況によっては、どんなに現像をしても綺麗な状態にするのは難しい場合もあります。
・JPEGでは調整できない?
では、JPEGでは調整が出来ないのかいうと、そうではありません。JPEGでも明るさ、コントラスト、色合いなどを編集することは可能です。
しかしRAWに比べるとその自由度は制限されてしまいます。
どういう制限があるのかというと、特に、暗い部分に関しては優先的に除外されてしまう傾向があるため、暗くなってしまった写真を大幅に明るくした場合、粗い粒状のノイズが現れてしまいやすくなります。
JPEGは、手軽に見られるように圧縮されたデータであるため、画像の細かい部分や、色の微妙な変化といった、人間の目や液晶画面で認識出来ない情報の一部が除外されているからです。
2-2.JPEGも元はRAWデータ
カメラで保存されたJPEGも元はRAWから作成されたものであるということです。
カメラで撮影をした際にカメラ内部で作成されるのはRAWです。
このRAWがカメラ内部の「画像エンジン」で処理が行われることでJPEGが生成され、メモリーカードに保存される仕組みとなっています。
RAWとJPEGの違いについて解説してきましたが、結局、元を辿れば同じデータであること。違いとしては、撮影後の編集作業・アレンジに長けたデータがRAWであり、JPEGはすぐに閲覧・使用することができるデータと言えます。
3.RAWとJPEGの使い分けについて
違いを知った上で、RAWとJPEG、どちらの形式を選ぶかは、撮影の使用目的によって決めると良いでしょう。
RAWをおすすめする人
- 後からじっくり調整して、自分好みの写真に仕上げたい人。
JPEGをおすすめする人
- 撮影後すぐに写真を共有したい人。
しかし、撮影した写真を、さらに自分の思い描いたイメージを表現する写真に仕上げる為や、大きなサイズで印刷する為の高画質化には、編集の自由度の高いRAWでの撮影が必要となってきます。
基本的にカメラを購入し、撮影を楽しんだりSNSにアップしたりと気軽に写真を活用するにはJPEGでも十分に綺麗な写真の撮影は可能です。
現在の多くのカメラでは、RAW+JPEGで同時に撮影することも可能です。
この機能を使ってRAWとJPEGどちらも保存して、実際にデータの違いを確認してみることで、よりデータ形式の違いを実感することができるでしょう。
写真撮影を楽しむためには、まずは気軽に撮影してみることが大切です。 RAWとJPEG、どちらで撮影するか迷ったら、ぜひこの情報を参考に、自分に合った撮影方法を見つけてみてください。
4.RAWとJPEGの違いをカレーで例えてみた
ここまでの解説を、週に1回はカレーを食べる筆者がRAWとJPEGの違いをそれぞれ「RAWカレー」と「JPEGカレー」に例えていきます。
JPEGカレーは、すでにカレーとして完成されており、すぐに食べることができます。(=WEBやSNSへの掲載、印刷ができる状態)
RAWカレーは、基本のレシピとスパイスや具材といった材料のセットです。基本のレシピでカレーであることは決まっていますが、調理をしないと食べることは出来ません(=WEBやSNSへの掲載、印刷ができない状態)
ここで、2手に分かれるのです。
- 「今すぐカレーをすぐに食べたいから、JPEGカレーで」という人
- 「調理の手間をかけて、自分好みのカレーが作りたいからRAWカレーを使おうかな」という人
JPEGカレーを選べば、すぐにカレーを食べたいという気持ちが満たされます。
けれども、もしかしたらカレーの味が自分好みじゃない場合があります。自分好みの味にしたいと考えても、できることといえば、ソースを加えたり、トッピングを加えたりするぐらいしかアレンジすることが出来ません。
一方でRAWカレーは、基本のレシピとスパイスと具材が用意されています。
料理というのは不思議なもので、材料が同じでも、材料の切り方やほんの少しの調味料や水の量の違いだけで同じカレーでも、独自のスパイス配合ができることで、自分好みのカレーに仕上がります。
このように写真の現像作業は、料理に似ていると私は思っています。
いろんなスパイスカレーを食べて回っていますが、専門店に限ると全く同じ味のカレーには出会ったことがありません。
まとめ
手間をかけて、自分オリジナルのカレーを作って楽しむのか、さっとおいしいカレーを作って楽しむのか。このように食事もその目的によってさまざまな方法がありますよね。誰に喜んでもらうかによっても違いますしね。
さて、カレーの話はここまでとして。
写真も全く同じです。撮影した写真をご自身の感性で好みに合わせて撮影後に編集するもよし。編集せず、撮影したままのその瞬間を楽しむもよし。渡す相手のために編集するもよし。
RAWとJPEGどちらが良くて、どちらが良くない、なんてことはありません。
ご自身の写真ライフにあった保存形式で写真を楽しみましょう。
このブログがRAWとJPEGの違いについての参考になれば幸いです。
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それでは、今回の記事はここまで。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!