【Adobe Firefry】画像生成AIを安全に利用するために企業が知っておくべきリスクと対策
撮影会社の株式会社ラズスタジオです。
「Adobe Firefry」は様々な生成AIソフトの中でも、商用利用の許可が利用規約上にきちんと明記されている上、生成AIに使用された学習データもAdobe Stock などのライセンス済みコンテンツ、および著作権が期限切れになった公知のコンテンツを学習データに使用されていることから、企業にとって安心して使える生成AIソフトウェアです。
しかし、商用利用が認められ、学習段階において著作権侵害のリスクのない学習データを用いた「Adobe Firefry」を活用する場合にも、利用方法を誤ってしまうと、著作権や肖像権、画像の品質、倫理的な問題など、様々なリスクが伴います。
これらのリスクを把握し、内容に基づいた方法で活用すれば、これまで多くの手間や時間、費用をかけて実現していた業務の品質は落とさず、さらなる効率化を実現することができつつ、
この記事では、写真・画像編集ソフトの「Photoshop」で使用可能な生成AI「Adobe Firefry」を使用する際の、代表的な4つのリスクと対策方法についてご紹介します。
目次
リスクと対策1:細部まで完璧に再現することはまだ難しい
生成AIが生み出す画像は、目覚ましい進化を遂げています。 しかし、細部まで完璧に再現することはまだ難しいのが現状です。
現実にはありえないものが生成されることもあり、 気づかすにそのまま使用すると、画像への信憑性を失うだけでなくブランド・企業のイメージまども損なってしまうリスクが潜んでいます。
正確な描写が不十分な場合、見る人によっては不快感を与えることがあり、それによってイメージの損失が発生することを気を付けなければいけません。
【対策方法】
- 生成AIが生成した画像をそのまま鵜呑みにしない:生成画像の品質を必ず確認する
- 不自然な箇所は修正を行う
- 特定の個人、場所、事物などを指す「固有名詞」の生成は控える
生成AIは強力なツールですが、過信は禁物です。人間の目でしっかりと確認することで、 リスクを回避し、商品やブランド・企業のイメージを守りましょう。
リスクと対策2:都度、生成物が異なり、意図した通りに活用できない
生成AIは便利なツールですが、万能ではありません。
画像生成AIは、 同じプロンプトを入力しても、生成される画像は毎回異なり、意図した通りに生成できません。
例えば、
- 背景に特定のオブジェクトを配置したいのに、毎回配置やデザインが変わってしまう
- 1枚目は成功したのに、2枚目以降は再現できない
このような事態は、画像の品質低下だけでなく、企業やブランド価値を損なってしまう可能性があります。
生成AIは、 使いこなせばビジネスを加速させる強力な武器になりますが、同じものが生成できなかったりすることを理解し、気を付けていく必要があります。
対策方法
- 背景に配置したいオブジェクトがブランドイメージや商品にとって重要な要素であるならば、実物を手配することで、撮影を行うことでサイズ感や配置など、イメージ通りの表現を実現できます。
- 生成AIを活用し、多数のビジュアルを制作すると、画像の品質が一定に保たれない可能性もあるため、一枚のビジュアルを作り込む際に細部まで生成AIを活用することで、品質とあわせてブランドイメージをアップさせることができます。
本当に大切な部分には、生成AIを使わない。また、細部まで徹底的に作り込むためのツールとして活用する等、適材適所を考え、賢く生成AIを活用しましょう。
リスクと対策3:Bate(ベータ版)で使用できますという”新機能”の落とし穴
「Adobe Firefry」は常に、私たちのビジネスを加速させるための、技術のアップデートや開発が行われ、定期的に”新機能”が発表、実装され、瞬く間にその情報は私たちに舞い込んできます。
しかし、この新機能が、「Bate(ベータ版)で使用できます」という新機能であれば注意が必要です。
Beta(ベータ版)とは、「試用版」として公開される体験版のようなソフトで、開発中の新機能をいち早く体験できるメリットがありまが、ベータ版で生成されたコンテンツは商用利用が不可とされています。
そのため、新機能がとても素晴らしく、効率化を実現したとしても、企業として商用利用をした場合には規約違反となり、企業イメージを損なうリスクが潜んでいます。
対策方法
- 新機能の配信形態が「製品版」か「ベータ版」かを必ず確認する
- 業務としては、「製品版」での作業を心掛ける
- Beta版を利用する場合は、リスクを理解した上で、テスト目的での利用に留める
新機能は、ビジネスを加速させる可能性を秘めています。しかし、 商用利用の可否を確認せずに安易に利用すると、 思わぬ落とし穴にはまることもあるため、基本的には製品版で商用利用しましょう。
リスクと対策4:意図しない著作権侵害
生成AIの利用は、表現の幅を広げる一方で、著作権侵害のリスクも孕んでいます。 特に注意すべきは、意図せず「模倣=トレパク」をしてしまうケースです。
「Adobe Firefry」のように学習データに著作権侵害がない場合でも、生成された画像が、既存の作品と”偶然”似てしまうことがあります。
この場合、著作権侵害によって、ブランドイメージを損ない、最悪の場合、訴えられるリスクが潜んでいます。
対策方法
- 過剰な模倣は控える: 既存の作品を参考にしようとする意図が、意図しない模倣につながる可能性があります。
- 類似性のチェック: 生成された画像が、既存の作品と類似していないか画像検索ツールを活用したり、複数人で確認をする。
- 作業履歴を残しておく:画像生成後に人が手を加えた程度や内容によっては、著作物として認められる可能性があるため、画像生成に用いたプロンプト、その後の画像レタッチの履歴、作業内容 などを可能な限り保存しておきましょう。
まとめ
生成AIは、正しく使えば、 あなたのビジネスを加速させる 強力なツールになります。リスクを理解し、 賢く活用して、 表現の可能性を広げましょう。
今回ご紹介した4つのリスクと対策を参考に、安全かつ効果的な画像生成AIの活用を行い、作業の創造性を高めたたり、効率をアップするなどのより良い活用をしていきましょう。
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