自然光の商品撮影で、売り上げが2倍になった方法

商品販売する際には、商品の魅力を効果的に伝えることが売上アップには欠かせません。

そのなかでも、自然光での商品撮影は、被写体の特性や魅力を最大限に引き出す撮影方法の1つです。

 

自然光は、人工光よりも色彩が忠実に再現されるため、商品の魅力をより引き立てることができます。

実際に、あるウェブショップ、ECサイトでは、自然光で商品撮影を行うことで、売り上げが2倍になったという実例があります。

そのクライアントの顧客の声としては、商品の実際の姿をそのまま表現されているため、商品に対する信頼感も高まったとのことです。

 

商品画像は、実際に手に取って見ることのできない商品を、写真で魅力的に見せることが重要です。

自然光で商品撮影を行うことで、商品の印象が良くなり、売り上げアップにつながります。

 

では、自然光を活かした商品撮影ではどのようなことに注意すればよいのでしょうか。

 

以下に、実際に、自然光撮影を行う際のポイントと考え方をまとめました。

 

1. 撮影場所の選定

  • 自然光の利用は場所や時間帯の選択が重要
    室内の場合は窓際など自然光を十分に浴びられる場所を選ぶことが、自然光の活用では重要です。また、天候や時間帯によっても光の質が変わるため、撮影する時間帯も考慮しましょう。午前中は光が柔らかく、影も自然にできます。午後になると光が強くなり、影が濃くなる傾向があります。また、撮影する場所や時間帯だけでなく、周辺の環境や方角を観察することで自然光を遮る障害物が無いか等を確認すると良いでしょう。

  • 適切な背景
    シンプルでノイズの少ない背景や、商品と調和する色や素材の背景を選択することが重要です。
    例えば、背景を白で撮影するのは、商品が引き立つからです。また、商品の色が綺麗に表現されるようにもなります。
【主な背景の特徴・豆知識】
  • 無地の背景
    商品の色や質感をよりシンプルに表現することができます。
    例) 白背景や黒背景など

  • 自然な背景
    商品が自然な環境に置かれているように見せることができます。例) 自然の中の屋外で撮影
     

  • 加工された背景
    商品をよりスタイリッシュに見せることができます。例 フロアタイルや、大理石調床や布の上での撮影

2. 自然光の当て方を工夫する

自然光を使った撮影の印象をでは効果的に活かすためには、光の当て方も重要です。

例えば、

  • 商品の正面から光を当てると、影がほとんどできず、商品がフラットに見える。
  • 商品の斜めから光を当てると、影ができ、立体感や質感が表現しやすくなる。

このように、商品の質感や立体感を強調したい場合は、光を当てる位置や角度を工夫しましょう。

 

また、光の強弱を調整することで、商品の雰囲気を演出することもできます。

  • 強い光を当てると、商品が明るく鮮やかに見えます。
  • 弱い光を当てると、商品が柔らかく落ち着いた印象になります。

影の出方も濃さも変わりますので雰囲気を変えることができます。

  • 正面光
    商品を正面から照らす光の当て方です。商品全体を明るく照らすことができます。一方で影がほとんどできず、立体感が出にくいというデメリットもあります。
  • 斜めからの光
    商品に斜めから当てる光の当て方です。商品に影ができて立体感が出ます。商品の質感をよりリアルに表現することができます。
  • 逆光
    商品の背後から光を当てる光の当て方です。商品の輪郭が強調され、ドラマチックな印象を与えることができます。

 

【室内での自然光撮影の豆知識】
室内部屋の照明は消す。

室内で自然光撮影を行う場合、部屋の照明を消すことで、自然光をより効果的に使うことができます。
また、室内灯の色味と自然光の色味が混ざって、商品の色が正しく表現されないのを防ぐことができます。

 

3.自然光のコントロール

自然光をコントロールすることで、商品のディテールや質感を強調します。

影を利用して立体感を出すか、均一な光で商品の全体像を強調するかなど、撮影したいイメージに合わせて光を調整します。

コントロールするには以下のような機材を使います。

  • ディフューザーの利用
    撮影時の光が強すぎる場合、ディフューザーを使って柔らかく光を加工し、商品に均一な光を当てることができます。自然光撮影では、トレーシングペーパーやアートレ等がディフューザーの役割を果たします。自然光と商品の間に置くことで、光を弱めることができます。トレーシングペーパーやアートㇾ等の撮影小道具が無い場合は、レースのカーテンなどで代用することも有効です。
  • リフレクターの使用
    光の反射を制御し、影部分を埋めるためにリフレクターを使って、光のバランスを整えます。
    特に、逆光、半逆光での撮影の場合、商品の表面が暗く沈んでしまった場合に最適な方法です。
    自然光撮影では、レフ板やカポック等が、リフレクターの役割を果たします。レフ板やカポックからの反射光を当てることで、影を減らすことや商品の明るさを整えることができます。

4.カメラの露出を調整する

自然光は時間が進むたびに、明るさが変動します。

カメラの露出設定をうまく調整し、商品が明るすぎたり暗すぎたりしないように気を付けながら撮影を行いましょう。

カメラの露出設定の調整方法の詳しい内容は長くなってしまいますので、気になる方は下記関連記事をご覧ください。

5.小物を活用したり撮影用小道具使う

小物を使用すると、商品の魅力をより引き立てることができます。小物を効果的に使用するための方法は、以下のとおりです。

 

  • 商品の雰囲気に合わせる
    小物は、商品の雰囲気に合わせることが大切です。商品がシンプルなデザインなら、小物もシンプルなものを合わせると、商品が引き立ちます。
  • 関連する小物を合わせる
    商品の用途や使い方がイメージしやすくなります。商品と調和する色やコントラストのある小物を使用すると、写真にアクセントを加えます。
  • 商品を引き立てるものを使う
    小物は、商品を引き立てる役割を果たします。商品の色味やデザインを引き立てる小物を選びましょう。
  • 商品のサイズや色とバランスの良い小物を使う
    商品のサイズや色とバランスが取れるように小物を選びましょう。小物が大きすぎると、商品が目立たなくなったり、小物が小さすぎると、商品に目が行き届かなかったりします。
  • 商品の用途やシーンを表現する
    小物は、商品の用途やシーンを表現するのにも役立ちます。商品の用途やシーンをイメージして、小物を選びましょう。
  • 商品に動きやストーリーを演出する
    小物を使って、商品に動きやストーリーを演出することで、商品がより印象的に映ります。

【小物・撮影用小道具使用事例】

  • 「洋服」を撮影する場合
    洋服を撮影するときは、以下のような小物を使うと、コーディネートのイメージを伝えることができます。→アクセサリー(ネックレス、ピアス、イヤリング、時計など)/バッグ/雑誌 など
  • 「家電」を撮影する場合
    家電を撮影するときは、以下のような小物を使うと、商品の用途や使い方をイメージさせることができます。→食材(調理家電の場合)

    →植物(観葉植物や花など)

    →関連家電機器(パソコン、モニターなど)

  • 「食品」を撮影する場合
    食品を撮影するときは、以下のような小物を使うことで、商品がユーザーの生活の中に溶け込むイメージが芽生え、魅力ある写真に仕上がります。 

    →食器/花/別の食品メニュー→食器・カトラリー/観葉植物/椅子

【ポイント】小物の数が多すぎると、商品が埋もれてしまいます。

小物は、多すぎると商品が埋もれてしまうので、ほどほどに使いましょう。
小物を使うときは、商品を主役に、小物は脇役として使うイメージで配置しましょう。

6.編集、撮影後の処理

撮影後、色の調整や補正を行い、商品の本来の色や外観を表現します。

  • 色味を調整する
    自然光の色味を調整することで、より商品の魅力を引き出すことができます。
    撮影した画像を後処理することで、さらに印象的な画像に仕上げることができます。
  • トリミング・リサイズをする
    不要な部分をトリミングして、商品をより引き立たせます。
    またウェブに適したサイズと解像度に画像をリサイズし、最適化することで、高品質な画像をウェブ上で表示できます。

まとめ

商品を自然光で撮影する際のポイントと光の活かし方を解説しました。

自然光は、商品の色や質感を忠実に表現できる優れた光源です。ただし、光の当て方や背景の処理など、工夫することでより良い画像に仕上げることができます。

商品の魅力を最大限に引き出し、売り上げアップのために、ぜひ参考に実践してみてください。

 

 

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